Whataya Want From Me・Adam Lambert

【 学習ポイント・フラップ現象 】

英語では単語間や音節で / t / や / d / が母音に挟まれる形になると / t / や / d / は「ラ行音」に変化(フラップ現象 = Flap)します。この曲には「what do you」が繰り返し出てきますが、音声変化しない場合「what do you = ッ ゥー ー」と発音されますが、この曲では「what」の / t / が省略され、次に続く「do」の / d / が母音に挟まれフラップして「what do you =  ル ユ」と歌われています。この母音に挟まれてフラップする「do」を聞き取り発音する練習をするといいでしょう。

「Whataya Want From Me(ワタヤ・ウォント・フロム・ミー)」は、アメリカのシンガー Adam Lambert(アダム・ランバート) が2009年にリリースしたデビューアルバム 『For Your Entertainment』 に収録された楽曲です。シングルとしては2010年1月に発表され、ランバートにとって国際的なブレイクを決定づけた代表曲となりました。この曲は、もともと P!nk(ピンク) がアルバム用にレコーディングした楽曲でしたが、最終的に彼女のアルバムには収録されず、アダム・ランバートに提供された経緯があります。作詞作曲には P!nk、Max Martin、Shellback という豪華なチームが参加しており、ポップロックとエレクトロの要素を融合させた力強いバラードに仕上がっています。

「Whataya Want From Me」は全米Billboard Hot 100で 最高10位 を記録し、さらにグラミー賞「Best Male Pop Vocal Performance」にもノミネートされるなど、批評的にも高い評価を得ました。特にドイツ、カナダ、フィンランドなど世界各国でチャート上位に入り、アダム・ランバートを国際的スターへと押し上げるきっかけとなりました。ミュージックビデオでは、ステージ上の彼とプライベートでの素顔が交錯し、「スターとしての自分」と「一人の人間としての自分」のギャップが描かれ、曲のテーマとリンクしています。今日でも「Whataya Want From Me」はアダム・ランバートのライブで定番曲として披露され、彼のキャリアを象徴するナンバーのひとつとして認知されています。

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