We Can Work It Out・The Beatles

【 学習ポイント・音の連結 】

子音で終わる単語の次に、母音や半母音 / j / で始まる単語が来て、それらが一つの意味の塊を成すとき、音の連結(リンキング)が起こります。この曲には語尾の子音と語頭の母音が連結する「work it out = ー キ ウ」,「There’s a = ザ」,「fall apart = ォー ラー」,「fussing and = ァッシン ガン」などが出てきます。これらの連結する音を聞き取り、発音する練習をするといいでしょう。

日本語タイトル「恋を抱きしめよう」として有名な1965年リリースのビートルズ初期の名曲で、ジョンとポールの共作。「We can work it out」の部分はポールが、それに呼応するかのようなネガティブな歌詞「Life is very short. There is no time for fussing and fighting, my friend」の部分はジョンによるものだ。とくに「fussing and fighting, my friend」はワルツになっており、この曲を一層魅力的なものにしている。

 音声の特徴は何と言っても、歌のタイトルでもある「We can work it out」が「ー キ ウ」のように連結して「it」の / t / が有声化して / d / の音になっています。/ t / がこのように母音に挟まれて有声化する代わりに「let it be = リ ー」のようにラ行音になることもよくあります。これ以外にも比較的早いテンポの軽快なメロディーに乗せて連結など多くの音声変化がありますので、練習には最適な曲の一つです。何度も真似て歌ってみてください。「You can work it out. (きっと上手くいくさ!)」

「The Beatles 1962~1966」は、通称「赤盤」と呼ばれ、ビートルズが1962年から1966年までに発表した楽曲から選ばれた26曲が収録されています。「We Can Work It Out(ウィ・キャン・ワーク・イット・アウト)」は、16曲目に収録されています。

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