Wannabe・Spice Girls

【 学習ポイント・融合同化 】

英語の会話や歌では、隣り合った音同士が発音しやすいように変化することがあります。これを「同化」と言います。この曲には / t / の次に半母音の / j / が来たとき連結して融合同化する「what you = チュ」,「Get your = ッ チョ」が繰り返し出てきます。この融合同化して連結する音を聞き取り、発音する練習をするといいでしょう。

「Wannabe(ワナビー)」は、イギリスのガールズグループ Spice Girls(スパイス・ガールズ) が1996年にリリースしたデビューシングルで、アルバム 『Spice(スパイス)』 に収録されています。グループのデビューを飾ったこの楽曲は、彼女たちを一躍世界的なスターへと押し上げた代表作となりました。楽曲はグループ全員と Matt Rowe、Richard Stannard によって制作され、キャッチーなポップチューンにヒップホップやダンスの要素を取り入れた斬新なサウンドが特徴です。歌詞は「友情の大切さ」と「ガールパワー」の精神を前面に押し出しており、恋愛よりも仲間との絆を優先する姿勢が世界中の若い女性の共感を呼びました。特にサビに登場する「zig-a-zig-ah」という印象的なフレーズは意味不明ながらも中毒性が高く、ポップカルチャーにおけるアイコン的表現となっています。

「Wannabe」はイギリスのシングルチャートで7週連続1位を獲得したほか、全米Billboard Hot 100でも1位を記録。結果的に 37か国で1位 を獲得するという驚異的な成功を収め、90年代を代表するガールズアンセムとなりました。デビューシングルがこれほどの世界的大ヒットとなったのは稀であり、Spice Girlsを「90年代ポップカルチャーの象徴」へと押し上げる決定打となりました。また、ミュージックビデオでは、ロンドンのセント・パンクラス・ホテルで撮影された一続きのカメラワークが特徴的で、彼女たちの自由奔放でエネルギッシュなキャラクターを強烈に印象づけました。現在でも「Wannabe」は、90年代ポップの代表曲として親しまれており、「ガールパワー」を掲げる楽曲の象徴として幅広い世代に歌い継がれています。

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