Video Killed The Radio Star・The Buggles

【 学習ポイント・音の連結 】

子音で終わる単語の次に、母音や半母音 / j / で始まる単語が来て、それらが一つの意味の塊を成すとき、音の連結(リンキング)が起こります。この曲には複数の単語が連結する「Lying awake intently = イイン ガェイ キンントリ」,「tuning in on = ューニン ギ ン」,「mind and in = イ ネン ン」や、語尾の子音と語頭の母音が連結する音が出てきます。これらの連結する音を聞き取り、発音する練習をするといいでしょう。

「Video Killed the Radio Star(ヴィデオ・キルド・ザ・レイディオ・スター)」は、イギリスのニューウェーブバンド「The Buggles(ザ・バグルス)」が1979年に発表した楽曲で、同年9月にシングルとしてリリースされました。メンバーの「トレヴァー・ホーン(Trevor Horn)」、「ジェフ・ダウンズ(Geoff Downes)」、「ブルース・ウーリー(Bruce Woolley)」 によって作詞・作曲され、後にアルバム『The Age of Plastic(エイジ・オブ・プラスチック)』(1980年)に収録されました。

この曲は、「映像の時代の到来によってラジオスターが滅びていく」というテーマを持ち、音楽メディアの進化とともに変わりゆく時代を風刺的かつノスタルジックに描いています。エレクトロニックサウンドとポップなメロディーが融合した革新的なサウンドは、1980年代のシンセポップ時代の幕開けを象徴する作品となりました。

「Video Killed the Radio Star」は、全英シングルチャートで1位を獲得し、ヨーロッパやオーストラリアなど世界各国で大ヒット。特に有名なのは、1981年8月1日に開局したMTVの最初の放送曲として流されたことです。これは、音楽業界における“ビデオ時代”の象徴的瞬間として、今も語り継がれています。現在でもこの楽曲は、“映像が音楽を支配した瞬間”を象徴する歴史的名曲として、テレビや映画、ドキュメンタリーなどで頻繁に引用され、ポップカルチャーの重要な一曲とされています。

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