【 学習ポイント・音の連結「ing」】
子音で終わる単語の次に、母音や半母音 / j / で始まる単語が来て、それらが一つの意味の塊を成すとき、音の連結(リンキング)が起こります。「~ing」で終わる単語の語尾の「ng」は鼻音なので、文末や次の単語が子音で始まるときに / g / のような破裂音が聞こえることは稀です。ところが、この曲に出てくる「Something in = サムスィ ギン」のように「~ing」の後に母音で始まる単語が続く場合 / g / で連結する場合があります。また「Something in = サムスィ ニン」と鼻音の / n / で連結することもあるので覚えておきましょう。
1969年リリースの名盤「アビーロード」に収録。ジョージ・ハリスンの最高傑作。ビートルズ時代で唯一シングルのA面となったハリスンの曲。ビートルズの曲として、イエスタデイについて2番目に多くカバーされた楽曲でもある。ジョンレノンやタイムズ誌もアルバム「アビーロード」の中で最高の曲と評している。メロディーが先に思いついき、歌詞の制作には大分苦労したと言われる。
Somethingとは恋人の中の何か、所作の中の何かのことで、それが僕に伝えている、僕を惹きつける、というラブソングになっている。歌詞は他のジョージの楽曲同様、シンプルで★★だが、その短くシンプルな歌詞を伝える曲と演奏は素晴らしく、とくに曲の中間部でコーラスとドラムが入るパートは美しい。半世紀を経た今でも他の追随を許さない孤高の名曲といえる。