Runaway・Bon Jovi

【 学習ポイント・フラップ現象 】

英語では単語間や音節で / t / や / d / が母音に挟まれる形になると / t / や / d / は「ラ行音」に変化(フラップ現象 = Flap)します。この曲に出てくる「little」は、単語内でフラップして「little = ル」で歌われています。「little」は「ロ・トー・トル」などのように歌われることもあります。この曲のフラップする「little」音を聞き取り発音する練習をするといいでしょう。

「Runaway(ラナウェイ)」は「Bon Jovi(ボン・ジョビ)」のデビューシングルとして1984年にリリースされた楽曲で、同年に発売された1stアルバム『Bon Jovi』に収録されています。この曲は、当時まだ無名だった「Jon Bon Jovi(ジョン・ボン・ジョヴィ)」が、地元ニュージャージーのラジオ局にデモを送ったことをきっかけに注目を集め、のちにバンド結成へとつながる重要なきっかけとなりました。特徴的なシンセサイザーのイントロと、ジョンの情熱的なボーカルが印象的で、若者の反抗心や孤独を描いた歌詞も共感を呼びました。

「Runaway」は、Billboard Hot 100で39位を記録し、Bon Joviにとって初の全米チャートイン楽曲となりました。このヒットをきっかけに、バンドは80年代のハードロック・ポップロックシーンで急速に知名度を上げ、後のメガヒットへとつながっていきます。現在でも「Runaway」は、Bon Joviのライブで演奏される定番曲のひとつで、原点を象徴するナンバーとして多くのファンに愛されています。また、彼らの成り上がりストーリーの象徴として、ドキュメンタリーやバイオグラフィーでも頻繁に紹介されています。

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