Killing Me Softly With His Song・Roberta Flack

【 学習ポイント・/ h / の脱落による連結 】

子音で終わる単語の次に、母音や半母音 / j /で始まる単語が来て、それらが一つの意味の塊を成すとき、音の連結(リンキング)が起こります。
代名詞の「he, him, his, her, hers」の語頭の / h / は、会話や歌では普通弱く発音されます。この語頭の / h / は、日本人が聞き取りづらい子音の代表格ともいえるので、しっかり理解しておきましょう。これらの代名詞の前に子音で終わる単語があるとき / h / が脱落して、/ h / の次の母音と連結することがあります。
この曲のタイトルにあいる「his」や「he」の / h / が脱落して連結する「with his = ウィ ィス」,「heard he = ー ディ」がたくさん出てきます。この / h / が脱落して連結する音を聞き取り発音する練習をするといいでしょう。

「Killing Me Softly With His Song」の原曲は「Lori Lieberman(ロリ・リーバーマン)」が1972年8月にリリースするもヒットせず、飛行機の機内BGMとして採用されていたこの曲を「 Roberta Flack(ロバータ・フラック)」が偶然聴いて気に入って1973年1月に彼女のバージョンがリリースされました。ロバータ・フラックは72年に「The First Time Ever I Saw Your Face 」が全米1位の大ヒットを記録し、グラミー賞の最優秀レコード賞を受賞、続けて73年にはこの曲によりグラミー賞最優秀レコード賞を含む3部門で受賞しました。

日本での邦題は「やさしく歌って」として、ネスカフェのCMソングに起用されました。この曲は「南沙織・尾崎紀世彦・ペドロ&カプリシャス・平山三紀・弘田三枝子・本田美奈子などがカバーし、・平井堅はロバータ・フラック本人とデュエットをしています。

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