It’s Only A Paper Moon・Nat King Cole

【 学習ポイント・強弱のリズム感 】

日本語は「音節拍のモーラ・リズム」で発音しますが「英語は強勢リズム」で発音します。また、日本語は「胸式発声」に対し、英語は「腹式発声」で、お腹の底から声を出して発声します。ストレスがある黒く大きなカナの音を「強く・大きく・高く・長く」発声し、グレーの音は弱く発音して英語のビートのリズム感を身に付けましょう!

「It’s Only a Paper Moon(イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン)」は、アメリカのジャズシンガー「Nat King Cole(ナット・キング・コール)」によって広く知られるスタンダードナンバーで、1940年代から現在に至るまで、多くのアーティストに歌い継がれている名曲です。作曲はHarold Arlen(ハロルド・アーレン)、作詞はYip Harburg(イップ・ハーバーグ)とBilly Rose(ビリー・ローズ)によって手がけられました。この楽曲は、もともと1933年のブロードウェイ作品のために制作された楽曲であり、“紙でできた月”や“段ボールの海”といった幻想的なイメージを用いながら、「愛があれば世界は本物になる」というロマンチックなテーマを描いています。タイトルの “It’s Only a Paper Moon” には、「すべては作り物かもしれないが、あなたが信じてくれるなら本物になる」という夢のようなメッセージが込められています。

Nat King Coleによるバージョンは、彼の柔らかく温かみのある歌声と洗練されたジャズアレンジによって、多くのリスナーを魅了しました。彼はジャズピアニストとしても高い評価を受けていましたが、その滑らかで上品なボーカルスタイルによって、ポップスとジャズを融合させた“クロスオーバー”の先駆的存在として世界的成功を収めました。「It’s Only a Paper Moon」は、ジャズスタンダードとしてElla Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)やFrank Sinatra(フランク・シナトラ)など数多くの著名アーティストによってカバーされており、アメリカ音楽史における代表的楽曲のひとつとして高く評価されています。また、映画やドラマ、CMなどでも頻繁に使用されており、時代を超えて愛され続けている楽曲です。Nat King Cole版は、Billboard(ビルボード)のポップチャートでも人気を獲得し、彼の代表曲のひとつとして広く認知されました。その洗練されたサウンドと優雅な雰囲気は、現在でも“古き良きアメリカン・ジャズ”を象徴する作品として親しまれています。

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