Help!・The Beatles

【 学習ポイント・破裂しない語尾の破裂音 】

英語の「p, t, k, b, d, g」は、破裂音と呼ばれ、語尾や文末、子音の前にあると破裂しないことがよくあります。ただし、破裂する準備の「閉鎖」はします。とりわけ無声の破裂音「p, t, k」が語尾や文末にあると直前の母音が急激に止まり、日本語の促音の「っ」に似た音になります。日本語でも最近は「寒っ」「高っ」などと言いますが、英語もこれと似た表現だと考えましょう。
この曲には「Help, get, feet, back, need, assured, mind, just」が出てきますが、破裂したり閉鎖したり、発音されなかったりします。これら様々に発音される音を聞き取り、発音する練習をするといいでしょう。

ジョン・レノンが作曲し、ジョン自身もお気に入りだった曲。ポールやジョージのコーラスも気持ちいい軽快なナンバー。この曲の英語発音の特徴は何といっても、単語「help」に代表される語尾の破裂音。英語では、破裂音は文末や子音の前では破裂しないのが普通です。破裂するための空気を溜めるだけで、いわゆる「溜め」としての「ッ」が残ります。サビの「Help me get my feet back on the ground」では、ヘゥ_ ミ ゲッ_ マイ フィーッ_ バッコン ナ グラーウン_ の_の部分に破裂音の/ p, t, d / などが隠れています。その他、ジョン特有の音連結や融合同化も多く、名曲でありながら英語発音のデパートのような曲です。

「The Beatles 1962~1966」は、通称「赤盤」と呼ばれ、ビートルズが1962年から1966年までに発表した楽曲から選ばれた26曲が収録されています。「Help!(ヘルプ!)」は、14曲目に収録されています。

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