子音で終わる単語の次に、母音や半母音 / j / で始まる単語が来て、それらが一つの意味の塊を成すとき、音の連結(リンキング)が起こります。この曲には語尾の子音と語頭の半母音 / j / が連結する「take you = テイ キュ」や、語頭の母音が連結する「thought I = ソー タ」,「end of = エン ドブ」,「find it’s = ファイン ディツ」,「star is = スター リズ」,「dream on = ドゥリー モン」,「keep on = キー ポン」,「long as = ロン ガズ」などがたくさん出てきます。これらの連結する音を聞き取り、発音する練習をするといいでしょう。
「The Galaxy Express 999(ザ・ギャラクシー・エクスプレス・スリー・ナイン)」は、1975年に結成された日本のプログレッシブ・ロック・バンドの草分け的存在「GODAIGO(ゴダイゴ)」の曲で、映画版「銀河鉄道999(東映)」の主題歌として、作詞:奈良橋陽子(英語詞)・山川啓介(日本語詞)、作曲:タケカワユキヒデ、編曲:ミッキー吉野が担当し、1979年7月1日にシングルとしてリリースされました。
英語作詞担当の奈良橋は、受験戦争という過酷な状況でノイローゼになり、下ばっかり向いている子どもたちに向かって、日本だけでなく世界に向かって生きていこうという意味を込めて詞を書き、サビの部分で繰り返される「journey」の英単語が飛び立つイメージを表現し、作曲担当のタケカワは、それまでロックやホップを使ったアニメソングがなかったため、ここでその常識を変えるんだとやる気満々だったという。編曲担当のミッキーは、最初はスローのバラードだった曲を、蒸気機関車が力強く走るようなアップテンポに変更したそうです。