【 学習ポイント・音の連結 】
子音で終わる単語の次に、母音や半母音 / j / で始まる単語が来て、それらが一つの意味の塊を成すとき、音の連結(リンキング)が起こります。発音に関して、この曲は繰り返し歌詞が少ないので、発音練習にはあまり向いていないが、しいて言えば、イギリス英語の / r / の連結が挙げられる。イギリス英語では、語尾の / r / はアメリカ英語のように発音されないが、次に母音が連結すると強く連結するという特徴がある。この曲では、冒頭の「is there anybody = イズ ゼ レニバーディ」,「After all = アフタ ロー」となっています。それ以外のも、ジョンらしい音連結の歌い方が沢山含まれているので、注意して聞いてみよう。
1965年発売さのアルバム「Rubber Soul(ラバー・ソウル)」に収録。基本的には「John Lennon(ジョン・レノン)」の曲で、ボーカルも「John」。ジョン本人によれば、まだ見ぬ理想の女性像を歌ったものだが、後にそれはオノ・ヨーコのことだったと語っている。なお、ジョンは亡くなった1980年に「Woman(ウーマン)」という曲を書いており、ヨーコのことを歌ったとされているが、1980年版の「Girl(ガール)」だとも語っている。
曲は「アンド・アイ・ラヴ・ハー」や「ミッシェル」と同様の、大陸ヨーロッパの影響を受けたエキゾチックな曲調になっている。さらに、演奏においては、ジョージ・ハリスンがカポタストをハイポイントに付けたクラシックギターの音がシタールのような響きを奏でており、さらに、ボーカルのジョンの息継ぎの音「Ah, girl の後のシーという音」が誇張されて録音されたりと、凝ったサウンド作りになっている。