Don’t Let Me Down・The Beatles

【 学習ポイント・語尾の破裂音 】

英語の「p, t, k, b, d, g」は、破裂音と呼ばれ、語尾や文末、子音の前にあると破裂しないことがよくあります。ただし、破裂する準備の「閉鎖」はします。とりわけ無声の破裂音「p, t, k」が語尾や文末にあると直前の母音が急激に止まり、日本語の促音の「っ」に似た音になります。日本語でも最近は「寒っ」「高っ」などと言いますが、英語もこれと似た表現だと考えましょう。この曲には「Don’t, let, loved, like, first, good」が出てきますが、破裂したり閉鎖したり、発音されなかったりします。これら様々に発音される音を聞き取り、発音する練習をするといいでしょう。

1969年のシングル盤『ゲット・バック』の B面としてリリースされた。この曲はのちにジョンの妻となるオノ・ヨーコに向けたラブソングとして書かれた。「Don’t let me down」は、当時ドラッグに溺れるジョンの不安や恐怖といった心の叫びをヨーコにさらけだした上で、「僕をがっかりさせないで」と助けを求めている心境をそのまま歌にしたと言われる。同年にロンドンのアップルレコード本社の屋上で行われた「ルーフトップコンサート」でジョンがこの歌を歌う様子はミュージックビデオやYouTube でも観ることができる。

発音の特徴は何と言ってもタイトルの「Don’t let me down」の「Don’t let me」の語尾の / t / が破裂せず「ン ッ 」と歌われている部分。それ以外にも「first time = ァース イム」,「She done me good =  ン ミ ーッ」など破裂しない語尾の破裂音が沢山出てきます。

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