株式会社第一興商 NEWS LETTER

エデュテインメント領域に参入
業務用通信カラオケ機器を活用して英語学習が可能に
新英語発音表記システム「Nipponglish」を使用した
カラオケ大会を東洋大学にて実施

株式会社第一興商は、昨年10月に発売した業務用通信カラオケシステムDAMの最高位機種「LIVE DAM STADIUM STAGE(DAM-XG7000Ⅱ)」に合わせて、楽しみながら英語の歌を歌うことができる英語発音表記システム「Karaoke Nipponglish (カラオケ ニッポングリッシュ) 」をLIVE DAM STADIUMシリーズに搭載しています。
 当社は本システムを活用し、カラオケというエンターテインメントを通じて、エデュテインメント領域への参入を進めていきます。

● 「Nipponglish」とは
 東洋大学総合情報学部の湯舟英一教授とビッグアップルカンパニー社が共同開発した、学術的理論と科学的データに基づいた英語発音表記システム。
 英語の歌詞表示だけでは、どの単語をつなげて歌ったり、ネイティブのように変化させて歌えばいいのか分かりません。そこで、英語楽曲をうまく歌うためのガイドをするのがカラオケ版の「Karaoke Nipponglish」です。このテロップ表示は、英語音声学に基づき「I‘ll=アゥ← 短縮」「let you=レッチュ← 融合同化」など、音の変化どおりのカナが振ってあるので、どの単語を「短縮」「連結」「同化」「省略」させて歌うのかが一目で分かり、自然にネイティブライクな発音で歌うことができます。
 さらに、Karaoke Nipponglishは、英語のビート感・抑揚・強勢アクセントが直感でイメージできるように文字の大きさを変えています。大きな文字はストレス(強勢)がある音なので「強く・高く・長く・ハッキリ」、小さい文字は弱い音で歌います。そもそも日本語には、「雨」と「飴」の違いを表現するような“高低アクセント”しかないため、音の強弱や長さによる“強勢アクセント”で英語を歌うことに慣れていないのです。
 Karaoke Nipponglishは、カナを楽しみながら「見て感じる」最強の英語発音エデュテインメントです。英語楽曲を繰り返して歌うことで、ネイティブライクな発音を身に付けることができます。(2018年1月現在、約250曲の英語楽曲に対応)

参考URL:ニッポングリッシュ紹介動画

カラオケを活用した英語教育 ~東洋大学にてNipponglishを活用したカラオケ大会を実施~
 当社は、カラオケのリーディングカンパニーとして、教育分野においてもカラオケを通じて楽しみながら学べるコンテンツを提案していきます。その第一弾として、昨年12月22日に東洋大学の川越キャンパスにおいて行われた英語楽曲限定のカラオケ大会に協賛し、Nipponglish を活用していただきました。
 本イベントには総合情報学部の11名の学生が出場し、大いに盛り上がりました。

東洋大学総合情報学部 ~英語学習、グローバル人材育成の取り組みについて
 東洋大学総合情報学部では、1、2年生の英語必須科目の単位取得の一環として、ウェブ上でTOEIC対策の学習に取り組むことができる「課外英語資格試験対策 オンライン講座(e-learning)」を課しています。週1回の英語授業だけではTOEICのスコアアップはおろか、コミュニケーション能力の向上は難しいことから、課外でも英語に触れる機会を作るためです。
 e-learning では、学習時間や課題クリアに応じてポイントが加算されます。学生は各学期でそれぞれ一定のポイント(10時間程度の学習時間に相当)を稼ぐことで、授業評価の10%を得ることができます。今回、カラオケ大会に参加することで、このポイントが取得できる仕組みを取り入れました。
 また、東洋大学は文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業」に採択されており、在学中に留学やグローバルな活動に参加した学生に対して、活動の規模に応じてTG (Toyo Global)ポイントを付与します。例として、1週間程度の海外研修は3ポイントですが、今回のカラオケ大会は非常に価値あるものと考え、出場者に5ポイント、観覧者に1ポイントのTGポイントを付与しました。
 英語の発音や歌の練習をし、歌詞の意味を考え、人前で英語楽曲を歌唱することは貴重な経験であり、その後の英語に対する自信にもつながります。カラオケ大会に参加することは、これまでのe-learningに勝るとも劣らない学習方法と考えます。

<東洋大学総合情報学部 教授 湯舟 英一氏>

「自分の英語発音がネイティブに通じない…」と嘆く多くの日本人の補助機能として、日本人になじみのあるカタカナが最適であると考え、実験と試行錯誤を繰り返し、英語の原音に近く、かつ読みやすい表記の開発に取り組んできました。
  英語が身近で楽しいツールであることを実感してもらえるよう、Nipponglish を通してカラオケをはじめとしたエデュテインメントを盛り上げていきたいと考えます。

<株式会社第一興商 取締役兼上席執行役員 制作本部長 渡邊 泰人>

 「洋楽曲の歌詞にネイティブな発音のルビを振ることはできないでしょうか?」― 多くのカラオケユーザーからのご要望をきっかけに、2016年に英語楽曲のカタカナ表記システムの共同開発が始まりました。
  東洋大学の湯舟教授とビッグアップルカンパニー社が産学連携で研究されていたNipponglishを採用し、昨年10月のLIVE DAM STADIUM STAGE発売に合わせ、Karaoke NipponglishをLIVE DAM STADIUMシリーズに配信しています。
 Karaoke Nipponglishのルビ表記は歌いやすさが重視されています。歌詞の色変わりはルビ部分だけにしたり、アクセントの強さを文字の大小で表現したりと、視認性を考慮しました。
 英語楽曲歌唱の最終目標は、ルビなしでネイティブライクに歌うことだと思いますが、まずは英語楽曲を多くの人に気軽に楽しんでいただければうれしいです。
 今後は、Karaoke Nipponglishの英語教育現場での活用を視野に入れた展開を図り、事業領域の拡大につなげたいと考えます。

参考「エデュテインメント」とは
 “エデュケーション”と“エンターテインメント”を合成した言葉で、テレビ、ゲーム、映画、音楽、ウェブサイトなどといった一般的な娯楽の中に教育的要素を埋め込むことで、聴衆や視聴者を教育することを指す。
 昨今では、施設やイベントのみならず、玩具や教材など幅広い分野に広がっている。

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