【 学習ポイント・強弱のリズム感 】
日本語は「音節拍のモーラ・リズム」で発音しますが「英語は強勢リズム」で発音します。世界的で大ヒットしたこの曲は、連結する音が少ないので、英語の強弱のリズム感を学習するのに向いています。ストレスがある黒く大きなカナの音を「強く・大きく・高く・長く」発音して、日本語と違う英語の発声方法を練習しましょう。
「Black Magic Woman(ブラック・マジック・ウーマン)」は、もともと「Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)」が1968年に発表した楽曲ですが、1970年にラテン・ロックの巨匠「Santana(サンタナ)」がカバーしたバージョンで世界的に大ヒットしました。Santana版は、彼らの2ndアルバム「Abraxas(天の守護神)」に収録され、ラテン・ロックのサウンドにブルース、ジャズ、アフロ・キューバンリズムを融合させた独自のアレンジで新たな命を吹き込みました。曲の後半には「Gábor Szabó(ガボール・ザボ)」の「Gypsy Queen」を挿入しており、サンタナらしいスピリチュアルなギターソロとグルーヴ感が特徴です。
Santanaによる「Black Magic Woman」は、1971年にビルボード・ホット100で最高4位を記録し、彼らの代表曲の一つとして不動の地位を築きました。また、長年にわたってロックファン・ギタリストの間で支持される定番曲でもあります。現在でも、映画・CM・ドラマ・ライブパフォーマンスなどで頻繁に使用されており、サンタナのコンサートでも欠かせない人気ナンバーです。また、ギターソロの美しさと技巧は教材としても扱われることが多く、ロックとラテンの融合を象徴する歴史的名曲とされています。