歌うときに一番気を付けたい箇所は、サビで何度も出てくる「Forget about your worries and your strife = フォゲ タバウ チョー ウォーリー ザン ニョ ストゥライフ」で「forget about your = フォゲ タバウ チョー」で「forget」と「about」間の / t / の連結「about your」 で / t + y / の融合同化「worries and your = ウォーリー ザン ニョ」という音連結があります。「and your」の「and」 は / n / と / d / が同化して、一つの / n / で発音され、その / n / が次の / y / と連結して「and your = アン ニョー 」という音になっています。なお、これと同じプロセスの音変化で、こちらも何度も出てくる「I mean the bare necessity」の「mean the = ミー ナ」という音になっています。「mean」の / n / と次の / th / の音が同化して、一つの / n / になり、本来であれば、「mean the = ミーン ザ」という音が「mean the = ミー ナ」になっているわけです。
少年モーグリの友達でクマのバルーがジャングルでの暮らし方の秘訣「receipe」を教えてくれる歌。「Bare necessity」は「bear necessity」でもあって「(クマが)生きるのに必要最低限のもの」という意味で、ジャングルでは、それがあれば気楽に生きていけるのさ、という哲学を陽気に伝えています。例えば、
「The bare necessities of life will come to you 」生きるのに本当に必要なものは向こうからやってくるのさ「Forget about your worries and your strife」 悩みや争い事なんか忘れちまえよ「Old Mother Nature’s recipes」 昔から伝わるジャングルで生きる秘訣のことさ「I couldn’t be fonder of my big home」 自分の家なんて要らないさなどなど、家やお金や仕事で悩む現代人にとって見習うべき「ミニマリスト」の実践を教えてくれる歌です。現代人が悩みやストレスを抱えて生きている最大の原因は、生きるのに必要以上のものを抱えているから。あるがままの自然に身を任せて生きるのが一番、という哲学をクマのバルーが教えてくれます。