子音で終わる単語の次に、母音や半母音 / j /で始まる単語が来て、それらが一つの意味の塊を成すとき、音の連結(リンキング)が起こります。代名詞の「he, him, his, her, hers」の語頭の / h / は、会話や歌では普通弱く発音されます。この語頭の / h / は、日本人が聞き取りづらい子音の代表格ともいえるので、しっかり理解しておきましょう。これらの代名詞の前に子音で終わる単語があるとき / h / が脱落して、/ h / の次の母音と連結することがあります。この曲の最初に、「her」の / h / が脱落して連結する「But her = バッ タ」,「And her = アン ダ」,「told her = トー ダ」が続けて出てきます。この / h / が脱落して連結する音を聞き取り発音する練習をするといいでしょう。
「Life On Mars?(ライフ・オン・マーズ?)」は、イギリスのアーティスト「David Bowie(デヴィッド・ボウイ)」が1971年に発表した楽曲で、アルバム「Hunky Dory(ハンキー・ドリー)」に収録されています。華麗で壮大なピアノアレンジとドラマチックなメロディーが特徴のバラードで、Bowieの初期キャリアを象徴する代表作のひとつです。幻想的かつシュールな歌詞世界により、聴き手に強い印象を残す作品として知られています。
「Life On Mars?」は、現実からの逃避、メディア社会への風刺、そして若者の疎外感といったテーマを内包しています。映画のワンシーンのように展開される断片的なイメージと言葉が織り重なり、明確な物語を持たない独特の詩的表現が楽曲の魅力となっています。ミック・ロンソンによるストリングスアレンジも、楽曲の持つ劇的でシネマティックな雰囲気を際立たせています。
「Life On Mars?」は1973年にシングルとしてリリースされ、UKシングルチャートで最高3位を記録しました。このヒットにより、David Bowieの芸術性と独創性は広く認知され、彼の代表曲のひとつとして確固たる地位を築きました。現在でも名曲として評価が高く、多くのアーティストやメディアに影響を与え続けている重要な作品です。
