New York State Of Mind・Billy Joel

【 学習ポイント・フラップ現象 】

英語では単語間や音節で / t / や / d / が母音に挟まれる形になると / t / や / d / は「ラ行音」に変化(フラップ現象 = Flap)します。この曲にはフラップして連結する「get away = ェイ」,「state of = スイ ロブ」,「out of = ウ ラ」,「let it = リッツ」が出てきます。このフラップする音を聞き取り発音する練習をするといいでしょう。

「New York State of Mind(ニューヨーク・ステイト・オブ・マインド)」は、アメリカのシンガーソングライター「Billy Joel(ビリー・ジョエル)」が。1976年にリリースした楽曲で、アルバム『Turnstiles(ターンスタイルズ)』に収録されています。シングルとしては発売されなかったものの、彼の代表的なバラードの一つとして広く知られています。

この曲は、Billy Joel がロサンゼルスからニューヨークへ戻った際に生まれたもので、ニューヨークという街への愛着や誇りをストレートに表現した内容になっています。ジャズやブルースの要素を取り入れたピアノ・バラードで、彼の豊かなピアノプレイとソウルフルな歌声が、都会の喧騒と人々のエネルギーを情感豊かに描き出しています。

「New York State of Mind」はチャート上の大ヒットには至りませんでしたが、Billy Joel のライブでは定番として演奏され続けており、ファンにとって欠かせない名曲です。また、バーブラ・ストライサンドやトニー・ベネットをはじめ、多くのアーティストによってカバーされ、アメリカ音楽における“ニューヨーク讃歌”としての地位を確立しています。特に9.11同時多発テロ後には、ニューヨーカーの心情を代弁する曲として再び注目され、文化的にも大きな意味を持つ楽曲となりました。

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