日本語は「音節拍のモーラ・リズム」で発音しますが「英語は強勢リズム」で発音します。世界的で大ヒットしたこの曲は、連結する音が少ないので、英語の強弱のリズム感を学習するのに向いています。ストレスがある黒く大きなカナの音を「強く・大きく・高く・長く」発音して、日本語と違う英語の発声方法を練習しましょう。
「I Want To Break Free(アイ・ウォント・トゥ・ブレイク・フリー)」は、イギリスの伝説的ロックバンド「Queen(クイーン)」が1984年にリリースした楽曲です。バンドのベーシストジョン・ディーコンが作詞・作曲を担当し、アルバム「The Works」(1984年)に収録されています。この曲は、自由への渇望や自己解放をテーマにしており、シンセサイザーを取り入れた印象的なサウンドが特徴です。また、ミュージックビデオではメンバー全員が女性に扮したコメディ調の演出が話題となり、当時は英国ではユーモアとして受け入れられた一方で、アメリカでは放送禁止に近い扱いを受けるなど、文化的な議論も呼びました。
リリース当時、「I Want To Break Free」はイギリスのシングルチャートで最高3位を記録し、他のヨーロッパ諸国でも上位にランクインしました(例:オランダ1位、オーストリア3位、ドイツ4位など)。しかしアメリカでは、MTVがミュージックビデオの内容に否定的だったため、Billboard Hot 100では45位止まりと低迷しました。その後も世界中で高い人気を保ち続けており、現在ではLGBTQの自由や自己表現の象徴的なアンセムとしても認識されています。映画『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)でも楽曲が取り上げられ、再び注目を集めました。また、コンサートでは観客の大合唱が起こる定番曲となっています。