子音で終わる単語の次に、母音や半母音 / j / で始まる単語が来て、それらが一つの意味の塊を成すとき、音の連結(リンキング)が起こります。この曲のタイトル「ocean eyes」が、曲に繰り返し出てきますが、連結しないで「ocean eyes = オーシャン アイズ」と歌われたり、「ocean」の語尾の / n / と、次の母音の「eyes」連結して「ocean eyes = オーシャン ナイズ」と歌われています。この鼻音が連結したり、しない音を聞き取り、発音する練習をするといいでしょう。
「ocean eyes(オーシャン・アイズ)」は、アメリカのシンガーソングライター「Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)」が、わずか14歳のときにレコーディングし、2015年にSoundCloud上で発表された楽曲です。この曲は、兄の「Finneas O’Connell(フィニアス・オコンネル)」によって作詞・作曲・プロデュースされ、元々はビリーがダンスの発表会で使用するために制作されました。
その後、反響を受けて2016年に正式リリースされ、2017年にはデビューEP「don’t smile at me」に収録されています。幻想的で繊細なサウンドと、感情のこもったウィスパーボイスが特徴で、彼女の世界観を象徴する一曲となっています。
「ocean eyes」は、商業的な大ヒットというよりも、インターネットやSNSを通じて爆発的に拡散され、Billie Eilishのブレイクのきっかけとなった重要な楽曲です。SpotifyやYouTubeで何億回も再生され、特に10代~20代の若者を中心に高い支持を得ました。その透明感のある歌声と深い感情表現は多くのリスナーを魅了し、彼女独自の音楽スタイルとアーティスト像を確立する基盤を築きました。現在でもライブやパフォーマンスで披露される定番曲の一つであり、Billie Eilishの原点とも言える名曲として、世界中のファンに愛され続けています。