Yesterday・The Beatles

【 学習ポイント・音の連結 】

子音で終わる単語の次に、母音や半母音 / j / で始まる単語が来て、それらが一つの意味の塊を成すとき、音の連結(リンキング)が起こります。この曲には、語尾の子音と母音が連結する「far away = ァー ラェーイ」,「looks as = ク サズ」,「such an easy = ッ チャ ーズィ」,「need a = ー ダ」,「hide away = ーイ ダェイ」など連結して変化する音が出てきます。連結する音を聞き取り発音する練習をするといいでしょう。

1965年、ポールが23歳の時に書いた曲で、彼が14歳の時に無くした母への思慕を書いた歌。ポールがある日目覚めたら曲が出来ていて、それを急いで楽譜に書き留めて作った曲と言われる。曲は弦楽四重奏をバックにしたポールの独唱となっている。ちなみこの曲は、BBCラジオの20世紀最高の曲ベスト100で1位を取ったり、過去もっとも多くカバーされた曲としてギネスにも登録されている、言わずと知れた名曲中の名曲だ。

 この歌はスローなテンポの中に連結音が多く含まれており、とりわけ鼻音「m, n, ng」の音連結の練習にはもってこいだ。印象的な箇所は「love was such an easy game to play」の「ッ チャ ーズィ」,「Now I need a place to hide away」の「ー ダ プイス トゥ イ ダェイ 」などの連結音。後半で2回繰り返されます。「Yesterday, far away, here to stay, game to play, hide away, wouldn’t say」などの韻の踏み方も美しい名曲。

「The Beatles 1962~1966」は、通称「赤盤」と呼ばれ、ビートルズが1962年から1966年までに発表した楽曲から選ばれた26曲が収録されています。「Yesterday(イェスタデイ)」は、13曲目に収録されています。

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