子音で終わる単語の次に、母音や半母音 / j / で始まる単語が来て、それらが一つの意味の塊を成すとき、音の連結(リンキング)が起こります。この曲には複数の単語が連結する「world agree = ウァー ダグリー」,「words of wisdom = ワー ゾブ ウィズダム」,「an answer = ア ナンサ」や連結してフラップする「let it be = レ リッ ビー」などが出てきます。これらの連結する音を聞き取り、発音する練習をするといいでしょう。
ビートルズ最後のシングル曲として1970年に発売されて以来、日本でも最も親しまれている曲の一つ。ある日ポールの夢の中に聖母マリアが現れて、当時ビートルズ解散が時間の問題となっていた苦悩のポールに「あるがままに受け入れなさい」という意味の「Let It Be」という言葉をつぶやいたことが作曲のきっかけとなった。ちなみに、あの「Let It Go」は、「ありのままにさらけ出しなさい」の意味。聖母マリアは実際はポールが14歳の時に無くなった母のことであった。
英語発音の特徴としては、サビで繰り返される「レ リ ビー や レ リッ ビー」という連結音。/ t / が母音に挟まれて有声化する現象で「Let It Go」の「レ リ ゴー」と同じ原理です。その他にも「When I find, times of trouble, words of wisdom」など音連結が沢山ありますので、スローテンポの名曲に乗せてNipponglishのカナで練習してみてください。英語上達の近道は、聞こえた音を「なすがままに受け入れ」、マネして歌うことです!
「The Beatles 1967~1970」は、通称「青盤」と呼ばれ、ビートルズが1967年から1970年までに発表した楽曲から選ばれた28曲が収録されています。「Let It Be(レット・イット・ビー)」は、26曲目に収録されています。