I Want To Hold Your Hand・The Beatles

【 学習ポイント・同化 】

英語の会話や歌では、隣り合った音同士が発音しやすいように変化することがあります。これを「同化」と言います。この曲には / t, d / の次に半母音の / j / が来たとき連結して同化する「hold your = ョー」と単語間で同化する「want to = wanna = ォナ」が繰り返し出てきます。これらの同化する音を聞き取り、発音する練習をするといいでしょう。

1963年発売。ビートルズ初期の代表作にして傑作。ジョンとポールの完全なる共作。全英シングルチャート5週連続1位、アメリカでも7週連続1位を獲得し1964年の年間第1位にも輝いた。ビートルズのアメリカ進出の決定的な足掛かりになった曲。1998年にはグラミー殿堂賞を受賞。全世界で過去1,200万枚を売り上げ、世界歴代シングル売り上げ第5位の曲でもある。こんなに有名な名曲なのに、その後パクリの曲がほとんど現れない神聖で他を寄せ付けない孤高の曲と言える。

リードボーカルはジョン。発音で最も特徴的なのは、タイトルでもある「I want to hold your hand = イ ォナ ョー ーン」の「want to = ォナ」と同化して発音され、「hold your = ホー リョー」と発音されているところ「hold your」は普通は融合同化して「ョー」になることが多いが、ジョンは「hold」の / d / を柔らかくフラップして次の「your」と連結させて歌っている。なお「want to」は歌詞カードでは多くの場合発音したままの「wanna」と表記されることが多い。それ以外では「I think you’ll understand = イ ィン キュ ンダースーン」などの音連結や「I can’t hide」,「you got that something」など、語尾の破裂音が破裂しない音などが連続して出てくるところが特徴的と言える。

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