Nipponglishとは?

日本人は、進化に取り残された ”ガラパゴス文字” を使っている!?

言語で使われている文字は3種類あります。

  1. 漢字のように、ひとつ1つの文字が1つの意味を表す「表意文字」。
  2. 英語のアルファベットやアラビア文字など、1つの文字が1つの音を表す「音素文字」。
  3. 1,2のどちらにも該当しない、母音と子音のひとかたまりの「音節」を1文字で表すのが「音節文字」と呼ばれる、ひらがな・カタカナです。

世界には約6,000以上の言語があるといわれていますが、音節文字を使っているのは日本語、韓国語、ヘブライ語など極少数民族だけです。

文字は「絵文字」→「象形文字」→「表意文字」→「音節文字」→「音素文字」と段階を経て「進化」してきました。文字の進化の過程から考えると、アルファベットに代表される「音素文字」は一番進化した文字で、ひらがなや漢字を使う日本語は、文字の進化に取り残されているガラパゴス状態だといえます。

文字の進化と使われている言語
文字の進化と使われている言語

英語と日本語は、文字の音の構成が違う

日本語は、母音の「ア行」と子音と母音が組み合わされた音節文字の「カ行~ワ行」の五十音が使われています。日本語の音節の音素の組合せは、語尾の「ん」を除いて、「母音=ア」「子音+母音=カ」の二つのパターンしかありません。世界の主要な言語に現れる音節の種類は2,000前後と言われていますが、日本語は、その1/20程度の「約110種類の音節」しかないのです。

一方、英語の音節は音素文字のアルファベット26文字の組み合わせで構成されます。英語の音節の音素の組合せは、「母音=a」「子音+母音 = to」「母音+子音 = at」「子音+母音+子音 = can」「子音+子音+母音+子音 = star」などシンプルなものから「子音+子音+母音+子音+子音+子音+子音+子音 = twelfths」など非常に複雑なものまで含めて、最低でも「2,000~10,000の音節」があると考えられています。

表音文字の音と構造の違い

母国語の音節のバラエティーが多いほど、他の言語を取得しやすくなる

日本語より音節種類が約35と少ないハワイ語、日本語、英語の音節をパレットの色数に例えて説明します。

2,000以上の色を持っている英語は、約110色の日本語、約35色のハワイ語をきれいに塗ることができますが、約35色しかないハワイ語は、約110色の日本語、2,000色以上の英語はまばらにしか塗れませんね。
約110色の日本語では英語はまばらにしか塗れなくても、ハワイ語はきれいに塗ることができます。

母国語の音節数による多言語の表現力比較

母国語の音節の数が多ければ多いほど、子音と母音の組み合わせのバリエーションが増えるため、日本語より音節数が少ない言語の発音を日本語の文字で容易に表記する(カナを振る)ことができるのです。

音節文字のカタカナは、ハワイ語には容易にカナを振る(○)ことができます。 例えば「ワイキキ」「アロハ」「アラモアナ」「クヒオ」「ロコモコ」「オハナ」などのハワイ語を、日本人は正確にカナを振り発音することができます。ハワイが日本人に人気があるのは、言語の親しみやすさも関係しているのかもしれません。

近年、日本を訪れる外国人観光客の数が飛躍的に伸び、観光大国になりつつあります。音素文字を使っている国の人は、日本語を母国語の文字で容易に表記できるので、イントネーションが多少違っていても、日本人に通用する発音ができるのです。

カタカナ訛りの日本人の英語が、ネイティブに聞き取ってもらえない原因

英語の「spring」の IPA 発音記号と、日本語のカタカナ・ローマ字を比べてみましょう。
英語の「spring」は、5つの音素が「1つの音節」で発音されるのに対し、カタカナの「スプリング」は「5音節」で発音され、ローマ字で見ると解るように、英語の音素より「u,u,u」の音が増えています。

音節文字のカタカナは、余分な音が入り込んでしまう

日本人が、カタカナで「スプリング」と「5音節」で発音すると、英語ネイティブには「Spring has come at last.」と同じような「5音節」の言葉に聞こえてしまうのです。

日本語に音素文字があれば、英語の発音をより近く表記できる

我々は、日本人にとって読みやすく・発音しやすいことを第一に考え、音節文字のカタカナを子音と母音に分けることで音素化し、英語と同じ文字構造を持った音素文字のカナ記号を考案しました。

カタカナを子音と母音に分けて日本語の音素文字を創る

カタカナの「カ」をローマ字表記すると「 k+a 」=「子音+母音」で構成されていることが分かります。

単語表記用Nipponglish(ニッポングリッシュ)の Academic Ver.では、「カ」の音を「子音の k =文字幅を縮小したカタカナの”カ”」と「母音の a =文字幅を縮小したカタカナの”ア”」に分けることで、英語の文字と同じ音素文字のカナ記号として音素化します。

  • 子音カナ記号は子音だけを発音し母音を発音しません。目印としてオレンジのマークが下に付いています。「カ~ワ行」の文字幅が狭いカナが子音カナ記号です。
  • 母音カナ記号は、日本語のア行の短い音です。

「カ行」から「ラ行」の「ア段」のカタカナを、カナ記号で表記しました。カナ記号は、発音記号IPAと対応関係を持たせてあります。子音カナ記号は、子音だけを発音できる日本語の新しい音素文字だと考えてください。

科学的根拠に基づいて英語の発音を表現するために

ネイティブスピーカーの2,000以上の英単語音声を、音声解析ソフト(WaveTone)を用いて、音声スペクトラムを測定し、データ分析した結果、英語は一定のルールに則って発音されていることが解りました。
下の図は「spring = 一音節」「breakfast = 二音節」「expensive = 三音節」のスペクトラムデータです。

ネイティブ音声のスペクトラムデータ解析画面

左のピアノの鍵盤は音程を示し上が高く下が低い音程です。赤い色は強い音、青い色は弱い音を示し、左から右の時間軸でネイティブスピーカー音声をスペクトラムで表示しています。

英語の母音は、強弱にかかわらず母音の音程域内で推移します(データ画面オレンジの帯)。Nipponglishでは、この音程域を「母音 band」と定義します。一方、後ろに母音の来ない子音のノイズは、母音バンドから大きく外れた下の音程域(データ画面緑の帯)で発生していることから、この音程域を「子音 band」と定義します。

一般的に英語は「強勢アクセント」で発音されていると言われていますが、データ画像を見ると子音 band にノイズが見て取れることから、「強勢アクセント」と「高低アクセント」が複合されて発音されていることが良く解ります。

英語の発音をビジュアルイメージとして「見える化」したい!

今や紙媒体での学習よりも、PC・タブレット・スマートフォンを使った学習スタイルが主流になりました。
インターネットに繋がることで、音声・映像・リアルタイムデータなど様々な機能を使った学習が場所や時間を選ばずにできる時代になりました。

紙媒体ではテキストが主流の表現ですが、モニター画面ではデジタルイメージとして表現することができます。下のテキストとイメージを比べてどちらの方が「音」をイメージできますか?

どちらの方が音をイメージできますか?

日本では「百聞は一見に如かず」英語では「A picture is worth a thousand words.」といように、一目見ただけで英語の発音が直感的に解るように「見える化」しようと考えました。

誰でも一目で分かるネイティブライクなカナ表記へ!

Nipponglish(ニッポングリッシュ)のカナ記号で「spring」「breakfast」「expensive 」の発音を表記します。

Academic Ver. は、カナ記号を一音毎に、強勢アクセントと高低アクセントのデータに基づいて配置し、英単語の音素・抑揚・リズム感をビジュアルで表記した、IPA に代わる日本人のための英語発音記号です。

POP Ver. は、子音カナ記号とカタカナを組合せて、英語の知識がなくてもカタカナを読む感覚で、まとまった英語チャンク表現をネイティブライクに発音できるようになるための繰り返し発音矯正用の表記です。

カラオケVer. は、曲に合わせてワイプするカタカナを見ながら、ネイティブライクなチャンク発音、抑揚、リズム感を実現できます。

学習者のレベルや目的に合わせた表記がある

Academic Ver.と POP Ver. は、英単語の音節の数が一目で分かるように、ストレスのある母音が含まれる音節を黒で、ストレスのない音節をグレーの音節バーを付けて表記します。ストレスのある音節とない音節を意識して発音することで英語の抑揚やリズム感が掴みやすくなる「学習向け」カナツールです。

一方、カラオケVer. は、学習ツールというよりも、楽しみながら「読む」というより「見て感じる」カナで、まさに「エンタメ向けの即効性」カナツールです。

Nipponglish(ニッポングリッシュ)メソッドには、
● 外国人に通じる英語を発音したい人
● 海外旅行の英会話を覚えたい人
● 実践的な接客の英会話をマスターしたい人
● ビジネス英語を身に付けたい人
● 音で英語を覚えるのが苦手な思春期前の子供達
● 生涯学習として英会話を覚えたいシニアや高齢者の人
● 単語レベルの詳細な発音を身に付けたい人
● 洋楽を歌いたい人
など、学習者の英語レベルと学習目的に応じた表記バリエーションがあります。

Nipponglishは、特に思春期を過ぎて英語の音調フィードバック機構の適応柔軟性が衰えた人、英語を話すことに心が折れ英語を話すことをあきらめた人、英語を学習したことがない人でも、カタカナを読む感覚でネイティブライクな発音ができるツールであり、日本人が英語を話すための指標となる発音記号です。

Nipponglishは、文部科学省検定教科書の多くで採用されているアメリカ英語の発音記号を基準としています。